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CITTA BLDG

仲間と語り合い、理想の未来を実現する場所


2021年、手帳事業・ヨガ事業・カフェ事業を運営する株式会社CITTAの複合ビルがオープン。

元学習塾だったビル(延べ床306㎡)をフルリノベーションした。


(株)CITTAが1年前にオープンしたcitta cafeの真向かいという立地であったこと、そして何より、2階・3階の大きな窓からの眺望が最高だったこと。

古ビルであったとしても、この立地に叶うものはない。

リノベーションすればきっと素晴らしい空間に生まれ変わること、全国のCITTAファンが集まる場所になることが初めて内覧に行った時から目にみえるように感じられたのだ。

オーナーの青木千草さんに「ぜひここをリノベーションしましょう!」と前のめりになったのは私のほうだった。


1階オフィス、2階ライブラリー・セミナールーム・撮影スタジオ、3階ヨガスタジオとしてリニューアル。
それまで分散していた3つの事業が集約され、全国から人が集まれる場所へと生まれ変わった。

コンセプトは「仲間と語り合い、理想の未来を実現する場所」

1階エントランス・オフィス

1階外壁とエントランスのカウンターに天日干しエイジングされたメルバウ材のはめ板を貼り、ビルの顔に。
グレイの木材がカラフルなCITTA手帳の展示を引き立てている。

また、広いエントランスは、CITTA手帳ユーザーがポップアップ展示をしたり、気軽に入って来れるギャラリーとしての用途もある。

床はヘキサゴンタイルのミックス貼り。

2階ライブラリー

2階は、全国のCITTA手帳ユーザーが使える会員制ライブラリー。
忙しい中でも自分と向き合う時間や、ゆっくり本を読む空間を提供できればという思いからできた空間だ。
オーナーセレクトの本が一面の壁に並んでいる。

ここのイメージは、女性がその空間に入った瞬間ホッとでき、お気に入りの場所となるカラープランをご提案した。

コントラストの少ないグレー〜ベージュの内装材や家具で統一し、大人の女性を思わせるシックな空間に。

少しだけ非日常を感じ、優雅な気持ちで過ごせるよう、エレガントな家具をセレクトした。

ライブラリーの壁には、アーティストMAKIKO CREATIONの壁画アートを。
インテリアになじむブラウンを有機的にとらえて、空間を豊かに装飾している。
密かにCITTAの隠し文字も。

壁画・存在感のあるペンダントライト・アンティーク調のテーブルとチェアが一体となり、ひとつの絵画のようなスポットとなった。

◆2階セミナールーム

大きな窓に面したセミナールームは、自然光が入り気持ちのいいロケーション。

イエローのタイルカーペットとチェアが相性良い。
気持ちがスカッと軽くなり、次への行動を促すようなセミナールームが完成した。


2階配信スタジオ

動画撮影・配信のための専用ルーム。

撮影の背景が映える輸入クロスを採用している。
(汎用性を考慮して白のスクリーンも完備。)

3階ヨガスタジオ

3階の大きな窓からは、遠くに山脈、近くに小学校・citta cafeが見え、眺望がすばらしい。

それを最大限に生かすべく、ヨガスタジオはミニマルでシンプルな内装とナチュラルなカーテンで仕上げている。

自分と向き合うヨガの時間を大切にして欲しいとの想いをこめて。

見える景色が変わる

私が個人的に改めて、今回のリノベーションで痛感したこと。

全ての工事が終わり、養生がとれた時、3階のヨガスタジオの大きな窓ガラスから外の景色を見たのだ。
その時の景色が忘れられない。

そこから見える景色は、リノベーション前と何ひとつ変わってないはずなのに。

向こうで遊ぶ小学生たちのあふれんばかりのエネルギーや、緑あふれる生命力や、心を浄化してくれるかのような小川のせせらぎ。

ここから見える世界は、今までもこんなにいい景色だったのかって。

使われなくなっていた古いビルが、こうして息を吹き返したとき、部屋がきれいになるのは当たり前なんだけど、そこから見える外の景色まで変わる。

人の心も同じじゃないだろうか。

新しいものとの出会いによって、価値観が塗り替えられた時に、いつも見てる景色がパッと明るく、温かく、軽くなるのだ。

だから、リノベーションが好き。
今あるものを生かすことに意味があるのだ。

CITTAビル、ここが多くの人の新たな出会いの場となり、未来への景色が広がる場所となることを願っています。

株式会社CITTA
施工:リファイン守山
写真:かんばやしちあき
家具提案:株式会社moi
アート:MAKIKO CREATION
設計・デザイン:いろりデザイン室

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