
子どもの笑顔と20年前の旅の記憶〜私が今やるべきこと
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こんにちは。
いろりデザイン室の武田えいこです。
毎朝、戦いです。
「学校行きたくない」って言う息子に、
「ママ今日打ち合わせあるから…お願い、行って
って、迷惑そうに言ってしまう日々。
でもある朝、
ふと口をついて出た言葉があって。
「よし、わかった!
じゃあ今日はママと映画行こうか!」
そしたら「うん!!」って、
今まで必死でしんどい顔を装ってたくせに、
ほっとしたような笑顔。
なんて単純。
もうその顔が忘れられなくて。
仕事は大好きですけれど、
もうどうでもよくなって、
「今はこの顔を大事にしたい」って、
心底思ったんです。
30代はずっと、
子育てしながら必死に働き方を模索して、
病気もして、
とにかく「自分の時間がほしい」
って思ってました。
頼むから私の時間をくれーって
毎日叫んでました。
だけど、40過ぎて、
最近隣で眠ってる子供たちの姿を
見て泣けてくるんです。
あと何年、
こうして一緒に寝てくれるんやろう。
どうしたんでしょうね、私。
そんなタイミングでやってきたのが、
「CITTA LIFE NOTE」の
デザイン制作のお仕事でした。
『人生を後悔しないために今やるべきことを見つけるノート術』
このCITTA LIFE NOTEは、
40代後半に差し掛かった
著者の青木千草さんが
『本当に人生でやり残したことは無いか?』
と自分に問いかけながら
制作したワークノートです。
「人生を後悔しないために、今やるべきこと」
その言葉は、
私が毎日問いかけている言葉でした。
私自身、ワークの対話をずっと頭でしながら、
制作を進めていきました。

制作と並行して、最近一気読みした本があります。
タイトルは『DIE WITH ZERO』
「人生の目的は、できるだけ多くの思い出をつくること」
「お金を持ったまま死ぬのはもったいない」
という話なんですが、
ちょっと死ぬ瞬間を想像しながら読むと、
「これ、間違いないな…」
と強く共感したんです。

そして、
そんな「思い出の価値」について考えていた時、
ゴールデンウィークに
Netflixの「オフラインラブ」を
一気観してしまいまして。
「オフラインラブ」知ってます?
男女10人がフランス・ニースの地で
デジタルデバイスを封印して
10日間の観光をし、
手紙や対面で心を通わせながら
繰り広げられる
恋愛リアリティショーです。
これを見て、
私はまるで20年前の自分に
タイムスリップしてしまったんです。
大学生の頃の私、
付き合ってた彼氏と
ニースの街を旅したことが
あるんですよね。
当時スマホもなくて、
「地球の歩き方」を1冊持って。
私たちしょっちゅう喧嘩していて、
一旦離れてしまったら、
2度と会えない状態。
ブチギレて2時間ほどはぐれた後、
奇跡的にあの海で再会したなぁとか、
お金がなくてシーフード
食べるのケチったなーとか
安宿のオーナーに騙されそうになって、
パスポート返せって怒鳴ったなーとか、
いろいろ思い出しました。
いや、
まさに「オフラインラブ」(笑)
「エモい」という言葉は
こういう時に使うんだなと
ひとり浸ってました。
写真とか1枚も残ってないんですけど、
それくらい不便な時代だからこそ、
体験は一つひとつがネトフリばりに
ドラマチックで、心のどこかに
鮮明に残っているんです。
忘れてたはずのものが
一気に思い起こされて、
「あぁ、死ぬ瞬間って、
物質的なものじゃなくて、
こんなふうに経験が
呼び起こされるんかな」って
考えてしまいました。
そう。
その時(年齢)にしかできない
経験があるってこと。
20代の私にしかできなかったこと、
30代の私にしかできなかったこと、
そして今、
40代の私にしかできないことがある。
死ぬ時に心から「楽しかった」って
思い出せる経験こそ、
本当にお金と時間を使う価値があるもの。
この気づきが、
私が今回デザインさせていただいた
CITTA LIFE NOTEのコンセプトと
ぴったり重なったんです。
日本の女性平均寿命は87歳。
気がつけば人生折り返し地点になって、
「残りの時間で何をしたいか」
を考える時期に来ているみたい。
デザインを担当した
私から言わせていただくと、
このノートは書く時間こそが
本当に「宝物」だと思います。

ゴールドの羽のシンボルが
入った真っ白な表紙を開くと、
問いかけが始まります。
大きな字でたっぷり
書けるよう作っているので、
ページをめくるたびに
自分と向き合う時間が
すごく贅沢に感じられると思うんです。
私も、このノートを開いて、
「あと何年、子どもと一緒に寝られるだろう」
という問いから始まった
自分との対話を
じっくり続けていきたいと思っています。
世界地図もあるんで、
私は年刻みで
旅の計画をしてしまいそう。
ぜひ一緒に
「今本当にやるべきこと」について
考えてみませんか?
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