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制作事例

Project | 映画「いいやん〜まさみん最後の講義」

“生きるとは?”という問いをやさしく届ける、映画の世界観をかたちに。

リーフレットやポスターなどの販促ツールを通じて、観客との“対話の場”をデザイン。

01| クライアント

自主制作映画『いいやん〜まさみん最後の講義』 制作チーム

(監督:淵之上健一さん)

02| プロジェクトの概要

自主制作映画『いいやん』は、「生きるとは?」という誰もが抱えるテーマを、あたたかくやさしい視点で描いた作品。

その世界観がより多くの人に届くよう、いろりデザイン室ではリーフレット、ポスター、ノベルティなどのアートディレクションとデザインを担当しました。

上映前の映像を視聴しながら、伝えるべき温度感や言葉のトーンを丁寧にすくい上げ、作品と観客をつなぐツールとしての表現を設計しました。

03| 担当領域

・リーフレット制作(第1版/第2版)

・ポスター/フライヤー制作

・名刺・招待状デザイン

・クリアファイル(ノベルティ)制作

・45分上映版チラシの制作

04| プロジェクトのポイント

本プロジェクトで特に重視したのは、「語りすぎず、でも伝わる」表現のバランスです。

テーマが抽象的である分、構成やコピーライティングの設計段階から慎重に検討を重ねました。

上映前に映像を視聴し、ライターと共に言葉を抽出しながら、リーフレットでは世界観の入口となるキャッチコピーと導線を設計。

第2版では、実際に映画を観た観客の生の声を掲載することで、コンテンツにリアリティを加え、作品の“広がり”を感じられる内容へとアップデートしています。

「ただの販促物」ではなく、観客と作品、そして制作者の想いがつながる“対話の場”となるようなツール制作を意識しました。

05| ビジュアル紹介

リーフレット

フライヤー・名刺・招待状

ノベルティ

06| 制作後記

観るたびに違う場面で琴線に触れ、自分自身の人生を問い直すような体験を与えてくれる、そんな作品です。

私たちにとっても、「見た人の心に、どう問いを残すか」という挑戦でした。

“語らずとも伝わる”表現を目指して、世界観に寄り添いながら、丁寧に言葉とデザインを組み立てていくプロセスは、学びと発見の連続でした。

完成したリーフレットやポスター、ノベルティは、映画を届けるツールとして全国各地の上映会で活用され、さらには教育現場での活用を想定した45分バージョンも展開されました。

海外ではニューヨークでの上映にもつながるなど、作品が想像以上の広がりを見せていること、そして何より、夢を諦めずに挑戦を続けるチームの皆さんとご一緒できたことが、本当に幸せです。