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リノベの巾木はいるか問題

マンション住宅のリノベーションで巾木をつけるか問題。
実は、昔このマニアックな記事を書いて以来、いつ見てもアクセストップなのです。
これはみんな、なんやかんや巾木をなくしたい、と思ってるに違いないと思って、リライトします。

築35年の鉄筋コンクリート造のマンションをフルリノベーション。
無垢のフローリング、壁はペンキ塗のところとクロス貼のところがあります。


工務店に巾木はなしで、とお願いしました。
工務店のおっちゃん、「えぇ!巾木なし?巾木はつけとかなあきまへんで」の一点張り。

 で、そもそも巾木ってなんのためにあるの?とみなさん思ったのではないでしょうか。  

そもそも、巾木とは、、
床と壁の仕上げ材を貼るときに、角をピチッと施工するのは難しいのですよ。
多少動いてもいいように隙間をあけておきます。
そしてその隙間を封じるために巾木をつけます。

言うなればアラ隠し。
さらに隙間があいたままだとゴミが入るでしょうよっていうね。
それからもうひとつ、掃除機など物をぶつけやすいところでもあるので、壁を守るためでもあります。

でも、わたしはリノベの設計のときは、9割がた巾木なしでいきます。
だって、もともとアラだらけをよしとするリノベなんですから。
※新築の場合は、スキッと見せたければ、入り巾木というのにしたりします。(少しグレードアップ)

しかし、工務店のおっちゃん。

「巾木はつけとかなあきまへんで。」
「ホコリたまりますで。せめてシールうっときましょうか。」
「洗面所だけは巾木つけましょ。掃除機ぶつけますで。」

かたくな。笑

職人さんというのは隙間がきらいな性分なんです。
やたらとシールであらゆる隙間を埋めたがるおっちゃん達。
(シールとは隙間を埋めるためのコーキング材のことね)
アラが見えては引き渡しできぬ的な。
だから、いいんですってば!

しかし、そこまで言うなら・・・
と我が家は場所によって3パターン作ってみることにしました。
確かにたくさん設計はしてきてますけど、そこに住んだことはないからね。
今後の勉強のために、巾木くらい実験してやろうと。

1)「巾木あり」↓↓

2)「巾木なしのシールあり」
(床と壁のすきまにシーリング材を埋め込むの)↓↓

・「巾木なしのシールもなし」↓↓


はい、5年住んでみた結果。
軍配が上がったのは、
「巾木なしのシールなし」
わたし的にダントツです。

・見た目に関して

巾木あり、まずかっこいいもんじゃないんです。
特にメーカー既製品の巾木、色が限られてます。
せっかく壁材や床材に拘っても、巾木で色が合わないことがないのです。
これをわたしは「いつもの巾木問題」と呼ぶくらい。

・ホコリがたまる問題に関して

いやむしろ、巾木をつけたら、そこにホコリがたまって目立つ。
シールをしたら、そこにホコリがくっついて拭き取りにくい。
巾木なしの場合、隙間にホコリはたまってるんでしょうが、全然気にならない。

・掃除機ぶつける問題に関して

なんせガサツなんで、ぶつけてますけど、今のところ傷という傷はありません。

《結論》

わたし、適当な性格なんでちょっとの隙間ぐらい気になりませんからー!!
巾木のダサさの方が気になる、という方は巾木なしでもよろしいかと思います。
職人さん泣かせなのは承知してます。いつもありがとう。

もちろん、クラシックホテルなどで重厚な巾木でどっしりと見せる場合もあり。わざと巾木でコントラストをつけて、アクセントにする場合もあり。

機能性だけではなく、巾木ももちろんデザインの一部。
たかが巾木、されど巾木、なのですよ。

これからリノベの方、ご参考になれば幸いです。

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記事を書いている人

┃武田恵以子(たけだえいこ)
「人と人とのご縁を繋ぐ場所」を作ることをミッションに掲げ、新しい発想や文化が生まれるような場作りを目指して、企画・空間デザイン、住宅インテリアデザイン、リノベーションデザインのオンラインコンサルティングをしています。
┃官公庁、建築設計事務所勤務を経て、2019年より、いろりデザイン室主宰。一級建築士/建築カラープランナー®️